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アンリツ株式会社座談会「健康課題と向き合い、相互理解促進」を目指して

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 神奈川県厚木市(小田急線本厚木駅)に本社を構えるアンリツ株式会社は、「健康経営優良法人2024(ホワイト500)」*に認定されており、従業員の働く環境づくりや健康経営に取り組んでおられます。今回、当社のFemXプロジェクトの活動にも関心を寄せてくださり、アンリツとFemX共同で座談会を開催する運びとなりました。座談会では、FemX活動の紹介や健康課題が仕事に与える影響などの知識の獲得、相互理解促進のためのきっかけづくりを目指しました。

*経済産業省と日本健康会議が主催する健康経営優良法人認定制度

―アンリツ株式会社―
創業1895年、2025年に130周年を迎えるアンリツは、情報通信ネットワークの発展を支える測定器やソリューション、食品・医薬品の安全・安心を守る品質保証ソリューションなどの提供を通して、情報通信分野や食品・医薬品分野を中心に最先端の「はかる」技術で社会の安全・安心を支える企業。
https://www.anritsu.com/ja-JP/Home.aspx

セミナー:健康課題は仕事のパフォーマンスにどう影響する?

 座談会の実施前に、知識のインプットとしてセミナーを実施。複数部署の方にご参加いただいたので、当社FemXのご紹介から始まり、女性のPMS(月経前症候群)等によるパフォーマンスの変化や健康課題によってキャリアアップを諦める人がいること、女性特有の健康課題による経済損失、日本のヘルスリテラシーの低さなどについてお話させていただきました。

 経済産業省の公表データより、女性特有の健康課題による経済損失が年間約3兆4000億円に上ると試算された結果を説明しました。その影響の大きさに驚く様子や様々な健康課題の症状について共感したり、男性参加者も含めてみなさん興味を持ちながら聞いていただいた姿が印象的でした。

 後半の座談会へ向けては、男女問わず「自身の健康課題に向き合えているか」「一緒に働く人達と向き合い、理解し合えているか」について最後に投げかけました。

座談会:自身の健康課題と向き合い、一緒に働く人同士の理解促進へ

 座談会はアンリツから7名、FemXと小田急エージェンシーから6名、性・年代・役職の異なるメンバーで実施。

 ①健康課題が仕事のパフォーマンスに与える影響の理解度向上

  ②それぞれの性別・年齢・ライフステージによる課題の可視化

をゴールに設定し、A・Bの2つのグループに分かれて話を進めていきました。

 「健康課題と仕事のパフォーマンスを結び付けて考えてはいなかった」という人もいる一方で、「不調を感じたらフレックスを利用し早めに仕事を終え、座席指定列車で帰宅する」と自分なりの向き合い方を見つけている人もいました。個人間の差はありながらも、アンリツには、フレックスタイムや在宅勤務など柔軟な働き方やサポート休暇、発熱休暇などの各種休暇制度があり、「大きな不調でなくても意識的に制度を利用していくことで不調時に活用するという選択をしやすくなるのではないか」という意見が交わされました。

 また、一緒に働く人との向き合い方について、性別の壁やオープンに話せる範囲には個人差があることなどが課題として話されました。「職場のメンバーから体調に関して打ち明けられたら、サポートをしたり、気にかけたりすることができるが、自ら声掛けするのはハラスメントにあたるのではないかなどの葛藤もある。」といった声掛けに関しての不安な点に対して、社内の健康セミナーで学んだ声掛例などを参考に、最適な距離感を徐々に把握するのが良いのではないかなど相互理解を深めました。

 座談会準備の段階で、健康課題についてうまく話すことができるか分からないという声もありましたが、プログラムの時間が終了しても会話が続くほど盛り上がりを見せていました。

参加者からの声

 実施前後にはアンケートを実施。実施前と後の意識の変化として、「一緒に働く人の健康課題に対するサポートについて」という項目で、「ハラスメントにならないか不安がある」「何をすれば良いかわからない」という回答が多かったが、実施後には「声かけに当たってハラスメントになってしまう内容とのすみわけができた」や「自分にもできるサポートが見つかった」など、解決へ向けたヒントが得られた様子が伺えました。「人はそれぞれ違う悩みがあり、人によって伝え方もとらえ方も異なるため、理解するには一緒に働く方との対話が大切だなと改めて感じた。」「自身から健康について聞くことは難しいが、このような企画で一緒に働くメンバーが、どんな健康課題を感じているのかという情報を互いに得られる場になると感じた。」という声もいただき、FemXとしても対話機会の重要性を改めて感じた座談会となりました。